3月20日 空港方面の撮影に行ってきた
空港が1500メートルを掃除し使えるようになったので、普段は見られない飛行機も見られればといった、下心もあるし 父方の実家がこちら方面で見ておきたいと思ったからだ。
いける範囲で知っている道を通って知っている場所を行ってみようと出かけた。
水没している場所やぬかるんでいる道を想定し、安全靴とドイツ軍のパンツ(軍物は暖かいし普通のズボンより自分の足を守りやすいことはサバゲの撮影で経験済)、右足には撮影で右足を付いた時のためにニーパッド(これは最近の米軍でニーパッドを右足だけつけてというのを見て真似してみた)という怪しい姿。グローブ代わりにスクーターで愛用している革の手袋、リュックには水2本、煙草と携帯灰皿と身分証明書になるものを持って出かけた
カメラはデジカメSony CyberShot DSC-W190でありふれたコンデジです

実際、右足だけのニーパッドは左足は無駄に圧迫されないし、右ひざは撮影によっては膝を付くために汚れるので役にたった。

一応、地図に番号を振り、右の番号にはリンクをはってページ内でその番号に飛べるようにしてあります。
40・41・42・44・45は飛来した輸送機についてですので、そんなもん見なくていいという方は見ないでください
43については津波の被害の写真です

地図:いつもNAVI シンプルモード よりいただきました。
http://www.its-mo.com/
ページ分けしておりません
写真量が多く、重く、スクロールも面倒かもしれませんが、ご了承ください

父方の家の状況、東部道路より東側の地区の状況、また、空港の撮影ポイントがどのような状態か、普段は見られない飛行機が撮影できるんじゃないか といった、被害状況だけではなく それに自分の趣味も上乗せされております

今この状況を見ておきたい残しておきたいという気持ちで撮影に行きましたので されが趣味の部分もかぶっていようがこれが今の現状なのです。
ご了承ください
東部道路が最終堤防になった様子。東部道路より西側に津波の被害はない。
東側は水浸し・泥だらけで、高架トンネルをくぐると 本当にまったく別の世界が広がる。
泥といっても海の砂のため、さらさらで舞い上がるし、自転車のタイヤは空回りしやすかった。
幹線道路に当たる部分はすべて自衛隊が通れるようにしてくれていた。
ルートに関して、この3日前(17日)に やはり自転車で見に行った父親の話を聞いて選択した部分もあり、
3日のうちに水没道路がバリケードがあるものの自転車で通るには問題なくなっていたりもした。

橋の大半は、橋と土手のつなぎ目部分が下がってしまい、どこの橋もがったんがんたんと段差がかなり出来ている。
排水溝のふたなどは流されている場所が大半だった

数字:撮影場所 青・水色線:ルート(水色は帰りのルート) 黄色:バリケード・通行止め


         10 11 12 13 14 15 16 17
 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 
32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44
上の数字をクリックで該当写真の場所に飛べます









下増田小学校を超え、増田川に架かる橋を越えると信じられない光景が出現
田んぼが湖と化していた
所々に見える車は 田んぼを見に来た車ではなく、すべて津波で空港利用者が駐車場に止めていた車である









先ほどの道路は水没していて危険なため、土手沿いを行ってみた(小学校前の道路は土砂が取り除かれ通行可能なのだが、川の様子も見てみたかったのでこちらを行った)

途中の水量を調節するための設備のところが崩れていた
こういった設備は、コンクリートでしっかり作られているので、周りが土だと回りが崩れてしまう

フェンスが落ちているが、元の高さは隣のフェンスの列の高さである

土手から道路に出て橋から
これは海の方向を向いて
湖は元田んぼである







空港方面へ行く道の途中の橋

一面、水である
アクセス鉄道の高架がまるで海の上の橋の様になってしまっている

電柱
かなりの高さからボッキリ2つに折れてしまっている





仙台空港を取り囲む高いフェンスはなぎ倒され、
音を防ぐための木々はあったことを証明する証拠がまったくない

滑走路とその周りの安全点検のための道路はきれいにされていた

空港撮影ポイント@



空港を写した場所から後ろを振り向くと、田んぼだったとは信じられない光景が続く
島は すべて津波で運ばれてきた残骸たち

先ほどの場所より少し移動
田んぼ用の用水路にかかってる橋なのだが、海から運ばれてきた防風林の松の枝がからまり、津波のすさまじさがわかる



ここは、空港が見えないくらい木が密集していた場所だった
(原っぱなので木がなかったら人気撮影スポットになるんだろうなぁ)

うっそうとした林っぽかったなんて信じられますか?

この原っぱの端に自衛隊の車が止まっていて、隊員さんが空港の中をあるっていました

道路の先に土嚢で道がふさがれ、さらにはいっぱい車が見えたので道を戻ることにした


10
空港の下を通るトンネル
物であふれて通れないことはわかっていましたが、撮影するために来た

この段階で自転車というのをいい事に結構 むちゃしていますが、それでも安全な範囲でのことであり ここを強行突破するほど馬鹿ではありません

撮影してまた道を戻る


11
戻る時に、次に行くルートを考え自転車を降りて撮影
山側(西)を向いてます

このとき、第10師団の方々が水中の探索をする準備をしていました


12
この一本先はアスファルトの道路なんですが、ちと砂利の作業用道路に入ってみた

船で探査する自衛隊の方々の撮影もしたかったのもある
2人、この砂利のあぜ道を棒を持って探査する方もいた
船も、ローラー作戦である
船の幅分ずっと行ったり来たりして 遺体が沈んでないか探っているのである
この日は暖かい方ではあったが、本当に頭が下がる




13
ここで南に向かっていたのを方向転換し西に向かってアスファルトの道路を目指す(目的?の船で探査する自衛隊の写真も撮影したので)
十字路の3方向撮影した

池じゃなく田んぼなんです
田んぼの 収穫時期の黄金色が自慢の景色でもあったのに、この見える範囲はすべて田んぼだったんです
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ちょっと振り返ってみた
空港の管制塔がかすかに見える

この道には、宮城農業工が津波前に放したものか 北釜で養豚場を営んでいた方のか 豚が何体か死んでいた
おぼれたのか 力尽きたのか わからないけれど、目をつぶって息絶えていたのだけが なんだか救われた

ただ、打ち上げられて?干からびてる魚は不気味だった こっちの方が怖い


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こちら滑走路の末端
滑走路はターミナル側から1500メートルの土砂が取り除かれ、残りの方は作業がすすめられていた

この辺は最近になって なんか急に整備が始められ、道が変えられ 真夜中に道がわからず田んぼに突っ込んでいきそうになったりだとか、道が変わったと知らない車に殺されそうになったりとか(街灯はありません)する場所なんですが、
滑走路が見渡せる公園になるっぽく その整備中な今はかなりいい撮影スポットなのですが…
こちら側からの撮影に行こうと準備していた日に地震にあいました

空港撮影ポイントA
水は なかったような気がするので、津波でたまったのだと思う




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裏道からメイン道路に出る信号の手前の急カーブ反対の車止めから

ちなみに、どうでもいいが、この車止めは仙台空港が短かった頃の この交差点の手前の変な急カーブに移動させられる前の道路の跡
橋は点検されており安全なのだが、作業員がいっぱいいるため車止めのガードレールの手前で撮影

重機たちの土煙を見ていただければわかると思うが、こんなにも土砂で埋もれているのである


空港撮影ポイントB
ここは今までとかわならかった
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ちょっと気になったし、通りがてら知り合いの工場へ
泥が3センチぐらいつもってた
たぶん、津波が引いた時の影響だけど、緑の建物が引っ張られ、隣の建物にくっついてしまっている




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海上保安庁宮城分校(海保のパイロットや機上無線師を育成するための学校)のグラウンド
津波で持ってこられたもの達がはんぱない
言葉もなく、あぜんとしてしまった

この時には、もう、道路に関しては自衛隊が土砂や漂着物を撤去し、通れるようにはなっていたので思いもよらなかったのだが、撤去前は道路もこうだったのかもしれない


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このあたりは、航空大学や私立の航空関係の専門学校や航空関係の専門機関が並んでいるエリアなのだが、グランドにあたる部分はこんな状態なのである

言葉が出なかった
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空港近くのスタンドに、民家が突っ込んでいる
津波のすさまじさがよくわかるシーンだと思う
他の景色も呆然としてしまうものなのだが、これほどわかりやすく伝わりやすい「写真」という媒体はあるだろうか…

この辺り一体は電気は通っていない




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父親の実家方面に向かう貞山堀にかかる橋
1枚目の手前に写っているのは人間用だが、こちらはそのままだったため車用から
堤防部分に写る茶色のものは津波で運ばれたもの達

2枚目手前の家はここにあった家ではなく津波で運ばれた
奥にも商店と自販機があって家もたくさんあったはずなのだが、どこにもない
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橋を渡ってすぐのY字路を海側に見た光景
この辺、お墓だったけど 家もあって 奥のまばらな木々のところは青々と茂った防風林で向こう側の空なんて見えなかったんだけど…
23
集落側に向き直ったら脇から水の音が…
どうも水道管が壊れ水が溢れ出していた
奥の建物が空港が見えるレストランと駐車場
この家の1階の状態を見ると背筋が凍る




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父方の実家跡
土台すら残っていない
生垣も、空港利用者に貸していた駐車場も後ろの家も跡形もない
隣の駐車場にあったコンテナだけがなぜか少し動いたぐらいで残っていた

海がすぐそこで、砂地の土地なのでじじ様が作っていた野菜が凄くおいしかったのに 飲み込まれてほんと何もない

この辺で残っている家というのは、リフォームとか新しく建てた今のタイプの家で、昔の木の家は どこの家も残っていなかった
残った家だって、取り壊して建て直すしかないレベルである




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海までほんとすぐ
こんな機会だからと海まで行った
防風林はなぎ倒され、防風林手前の家はなくなり、見えていた堤防もこんな姿である
裏側が、えぐられて手前もかなり低くなっている

確かに防風林を越えると少し下りあがって階段ではあるのだが、見上げたら、階段が自分の背より高い位置にあるのである






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幸い、上っていける場所があったので階段部分まであがり、階段を上って堤防の上へ
この辺りは遊泳禁止区域なので泳いだことはないが 夏場に花火をしに来たり、流星群を見るために来ている
つか、この階段がある辺りちょっと以外は堤防が消えている

1枚目の北を向いた写真だが、たしかにこの堤防さ もうちょっと北に行った辺りで緩やかに下ってなくなるんだよね
でも、目の前でなくなってんの

南を向いても、上の通路の部分があるのはここだけ
南を向いて、この先をずっといけば福島原発なんだよなぁと
晴れの日には見えるときもあるんだよ
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津波によって陸側に押し倒された松林


28
この集落から空港に入る道路
手前の神社とお寺とお墓は津波で壊されたものの山だった
見える範囲すべて空港の駐車場












29
空港ビル東側より

土砂と津波で壊され流されてきたもので埋め尽くされている








30
貞山堀の堤防から空港内
丁度 邪魔になる高さのフェンスが押し倒されてしまって中が丸見え

アクセス鉄道の地上に出る部分にもゴミがたくさんたまっていた
30
こちらは車が通れない方なので舗装はされていないのだが、こんなでこぼこ道ではなかったのだが…
自転車に乗って通行できるとこだったのだが、あまりのガタガタに自転車を押していくことに
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空港の誘導燈である
誘導燈が残っていたのはこの貞山堀にあるこの2つだけであった
しかし、松の枝が引っかかりまくっている
32
誘導燈を背にし、
滑走路をまっすぐ見る
ここにも誘導燈があったはずなのだが…

地震の数日前にもここで撮影しているのである
http://www.cosp.jp/photobook.aspx?id=395562


空港撮影ポイントC
33
馬鹿じゃないから進入したりしないけれど、撮影に邪魔だった高さのフェンスが倒されて広い空間になってしまっていた


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誘導燈基底?部分
ここも、コンクリ周りが持っていかれていた

少し上り坂になっている部分はコンクリがなくなっているし




35
朝見た土嚢バリケード先の車は水の排水をしていたものでした
しかし、太いパイプが15本ほどで廃水処理しているんだけど、それも凄い勢いなのに この先ではここでこんな作業しているとは思えないほど水水水…




36
橋を渡って
1枚目は第二臨空公園 主にテニス場とかあった場所なんだけど、多分 事務所だった建物が残っているだけ

この辺りは誘導燈が海まで延びていた場所で、夜はきれいだったんだけど、全部なくなって押し流されていた


37
T字路を左右に撮影
この辺りも、林だったんだけど(そして昔 暴力団関係の事件で死体が埋められた辺り)


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宮城農業高校のほうに向かって北上
このぽつぽつ残る木だけど、林で、夜は街灯もないから怖い場所だったんだけど

田んぼは池に変わり、海の砂で汚れた大地
奇妙な光景が広がっているのである

一服しながら撮影してたら、警視庁のパトカーが
警視庁からも応援来てたのか…他の都道府県からも警察の応援が来ていることをはじめて知った…
消防は見回りで回っていて、名取は広島と富山の消防車とかレスキューとかハイパーまできてたから知っていたけど、警察も…知らなくてごめんなさい
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貞山堀を越える橋の手前から海の方向
荒野になってしまって言葉が出ない




40
急にすごい五月蝿いエンジン音が海のほうから聞こえてきて・・・・・・・


今回のある意味目的の飛行機がやってきた!!
しかし、うるさい
毎晩毎晩 なんでこんな時間にスティンガーがあったら使用しているだろう五月蝿さの飛行機が飛ぶんだよ(21時ごろだよ?)という飛行機が遣ってきた










41
急いで自転車立ちこぎで全速力でもと来た道を戻って撮影ポイントCへ

この子、重心低くてかわいい…
フェンスがなぎ倒されているので撮影しやすい…けど、エンジン音うるさくて すごい迫力

お尻があいて、中から車の顔が出てきています








42
さて帰るか と思って、もういいたしか2日前にこの辺きた父親がこの道路の土嚢バリケード越えて通ったって行ったよなと思って 自転車担ぐ勢いで 止めやしない排水作業のおっちゃんたちの脇をすり抜けていったらまたエンジン音が近づいてきたので、そのまま目の前の臨空公園の展望台跡に登って


空港撮影ポイントD
ここは、どう整備されなおすのだろうか…
43
朝見えたバリケード
父親が来た頃はこの部分が水没しており、右側の植木と空港の押し倒されたフェンスの間(そこも水没)を通ったそう
私より危ないことをしていた父親






44
さっきのところを越えると、朝引き返した原っぱの端に
ここは整備道路が外に繋がる部分で厳重なゲートがあったんだけど、柱はあるものの扉は壊れ その先のゲートももぎ取られて
フェンスとゲートがあるもののいい撮影ポイントが すごくいいポイントになっていた…
車止めのポールにあがって撮影


空港撮影ポイントE ここもまぁ大丈夫だった
45
家に着くちょっと手前でさっきの輸送機とは違う飛行機が